お仕事リスト

お仕事リストについて

「自分の見たい世界をつくる」作業を、打ち上げ花火のアクションで終わらせないで、
それで自分も食べていける持続可能な仕事にするのは、大切なことだけど、かなり難しい。
でも互いに買い支えたり、協力し合えることは一緒にやって助け合えば、何とかなるかも!
「ナウトピアの種 お仕事リスト」は、そのためのプラットフォームです。

ここにいるのは、リスクを背負ってでも、安心安全な作物をつくる農家や、持続可能な森林管理を心掛けながら手作り家具をつくる職人さんなど、良心にしたがって、誠実に仕事してる。精神的にも独立した仕事人ばかり。
彼らから物を買うことで、そこに住んでる生き物も助かる、コミュニティも助かる。
何より働く当人の自己実現がすすむ!
下の絵の右側の樹のようなお仕事です。

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左の木であらわされるのは、今のような行き過ぎた資本主義下に横行する仕事で、利潤最大化のがん細胞を増殖させるために、働く人や仕事そのものがどんどん栄養を失いやせ細っていく状態を表しています。が、もし、利潤が、仕事そのものを健やかに育てていくために、利潤が仕事と働く人自身のために再投資されて、この仕事の樹が大きく育つほど、それは周圍の生き物や人々との持ちつ持たれつの循環の輪も育っていって、みんなも健やかになり、助かる、そんな仕事の仕方もあるはず・・・というのが、右の樹であらわされてる。

右の樹のような仕事をしている人たちから物を買いたいと思っている人は結構、多いと思うけど、
地理的にも点在していているうえに(北海道のような人口密度の低い地域では特にこれって深刻!)、PRにお金やエネルギーを使う発想がないので、見つけにくかったりしますよね。

そんなわけで、どうしても忙しい私たち、ついつい、そこに行けばすべての用事が足せるような大きなスーパーやショッピングモールに足をはこんでしまいがちですが、そうすることで、左の世界が広がるのを助けることになってしまいます。

でも距離的にどんなに点在していても、ネット上では一つのリストの上に集うことができますよね。あとはその人のサイトへのリンクをつたったり、直接連絡しあい、宅配便サービスなどを利用することで、各自やりとりをすすめていくことができます!

だから、何か必要なものがあったら、まず、このリスト上に、それを提供してくれる人がいないか、チェックしてください。そうする癖をつけることで、みんなが「自分の見たい世界をつくる」作業が、共同で加速化してすすむことになるでしょう。

会社勤めの人ももちろん参加大歓迎。ただ、お仕事リストにある仕事は、払われたお金があなた自身にまわる独立したものにしていただければと思います。
自分が払っているお金が、すべてちゃんと相手の懐に入ってるというのも、大事にしたいと思っていることだからです。

個人的な話になりますが、私は今、札幌という北海道の人口と富が集中する都市から、夕張郡の田舎へと段階的に移住中で、たまに東京に出ていくことも最近ちょくちょくあります。そうやって都市部と田舎を激しく行き来するうちに、そのギャップに今更ながら、あらためてショックを受けてるところです。
ものも情報も何でも手に入るきらびやかな世界と、まるで爆撃を受けた後のように、放置された廃屋と、平日もシャッターを下ろした店が立ち並ぶ街並み。同じ時代の同じ日本なのに、この差はいったいなぜ? とびっくりしてしまいます。自然も豊富で、食料の産地、しかも人口が少ないのだから、ずっとゆたかなはずなのに・・・

原因はいろいろ考えられるけれど、平たく言えば
隣にいる人から、その人の懐にすべてのお金が行くように、ものを買っていないことが一因になってると思われます。
たとえば、私が少しずつ移住中の夕張郡の街には、お店といったらもうコンビニくらいしか残っていない。でも、全国チェーンのコンビニの売り上げ3〜4割は、東京の本社に持って行かれるという。その分のお金が、地元に住んでる従業員や材料供給者の懐にまわれば、地元にもう少しお金がまわるのだけど。農家の人に聞くと、大手スーパーの「地元野菜」のコーナーで、生産者の名前や手紙までついていても、売り上げの3割もマージンをとって、しかも売れ残りは買い戻さなきゃいけない・・・なんてこともあるそう。

お金がないので、1円でも安いものを買いたいと、量販店や100円ショップで必要なものを買うと、その時に出すお金は少なくて済みます。でも、そこにはここで作られたものはほとんどないし、企業の本社の社員も、あるいは株主も、ここには住んでいない。つまり、そのお金は、地元にはほとんど落ちず、遠くへ行ってしまう。

地元に住んでる隣の人にお金を回していないということは、自分が何かを売りたいとき、それを買ってくれるだけのお金を持っている人が周りにいなくなるってこと。長期的に見れば自分の首を絞めてる可能性があります。

それに対して地元の農家に、野菜を買いにいったり、地元の職人さんのところで、直に家具を買うときの方が、ずっとしあわせで、ほこほこした気分になります。
私が彼らからものを買っていることを、ちゃんと知っているので、
それでたとえば、私の方が、本を出したりなどして、自分の方が今度、売る立場になると、お返しに買ってくれたりします。

そんなふうに、地元でぐるぐるお金をまわしていると、出したお金が戻ってくる可能性が高い。みんなで輪になって、隣の人に1万円札をリレーのバトンのように渡し続けても、持ってるお金はいつも1万円で増減しません。ちょうどそんな遊びでもしてるような感じで、お金を使っていながら、自分のもとにお金がとどまる状況が生まれます。

もちろん、遊びで単に隣の人に万札を渡すときと違って、ものの売買を実際に行うときには、ぐるりと輪を描くわけじゃない。けれど、入ったお金は死蔵せずに別の仲間のもとで使うようにみんな心がければ、それに限りなく似た状況が生まれる。お金が動くたびに、ものやサービスがやりとりされるので、私たちの生活もゆたかになりますよね。

でも私たちが普段やっているものの売買では、お金がぐるぐるまわる途中で、少しずつ、少しずつ、お金が地元の人たちの輪の中から漏れ出して、都会の方へと流れていってる。その結果が、先ほど述べた、地方と都市部の「ギャップ」です。

どんどんお金が漏れていく、この穴をまずはなんとかふさがなきゃいけない。そんなわけで、確実に隣の人に、自分が払ったお金のすべてがまわる仕事をつなぎたいと思った次第。

どこまで地元か、ぐるっと輪をかけて戻ってくる範囲。近くの人でも、めったに会わなければ、やりとりできないし、遠くの人でも仲良くて頻繁に行き来するなんてこともある。だから、あえて、あまり厳密には決めませんでした。

生態系のなかで、生き物が助け合いながら、水分や栄養がぐるぐる循環して、次第に豊かな森ができるように、
小規模ながらも独立した、自由な仕事人の輪をつなげたらなって思うのです。

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