奇跡のコース

信頼は病・苦しみ・死を超えて ライラさんのその後

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奇跡のコースの考えの生きた具現として、病を癒しの道具として使い切り、亡くなったライラ・ステンベルクさんの話は、別の記事でお話ししました。彼女の死後二ヶ月後、同じく、リビングミラクルコミュニティのカリコさんがホストしているインターネット番組 Beyond Body 『身体を超えて』で、ライラの介護をしたマイキ、彼女の親しい友達で、やはりコース実践者のクレッグがライラについて語るものがありました。これも、スピリットへの信頼について、苦痛について、病について、驚くような、興味深い内容満載です。

以下はその内容のあらましです。

最初に話を始めるマイキはライラの介護をしていた人。ハワイからのオンライン出演です。マイキは、ライラの死後、「私、いたるところ、あらゆるものの中にライラを感じるわ」という人が続出したのに、自分だけなかなか感じられないとショックを受けたそうです。

というのも、彼女は最後まで身体としてのライラ、形の中のライラのそばにいたし、ライラの死後、いろんな感情が心に噴出して、それが身体を超えて広がった妨げていたようです。

そこで、心にライラを招き、彼女の助けをかりながら、感情を受け入れ、見つめていくと、とても助けられ、ゆるしがすすんだそうです。

その時マイキが思ったのは、ライラの介護はすべて自分のためだったこと。ライラは、平気で一人で死ねた人。ある日、彼女の家のリビングで死体として発見されても全くOK. ひとりぼっちだという意識なんて全くなかった人だから。私が最後につきそったのは、すべて私の癒しのためだったんだということでした。

その後は、奇跡続き。

まず、彼女の死後、ほどなくハワイの火山が噴火して
その噴火源の地名が、Leilani Estate。
つまり Leilaという名前に、niをつけたEstate土地。

その山で、同規模の噴火があったのは1955年以来だとみんな騒いでいるのだけど、それはライラが生まれた年。

しかも、ライラが死ぬ前に残したメモの中に I ascended in a blaze of glory 「私は栄光の炎の中へ上昇した」と書いてあったそうで、それをきいて、みんな大笑い。

ほどなく、ロサンジェルスの友達クレッグが彼女の遺灰をバッグに詰めて持ってきたそうです。

その後、彼女がそれを撒くように頼んだところに、行こうとしたのだけど、火山噴火で通行止め。数日待って出発すると、走り出して10分後、ヒッチハイカーが現れ、拾ってあげたら、どう見てもホームレス。しまったなと思いながらも、マイキは、「この人は私」と自分に言い聞かせ、ゆるしながら、ライラの灰を膝に持ったまま、彼と一緒に座ることになった後部座席でおしゃべりを始めた。途中で、そこの住人しか入れてくれない場所を通ることになり、なんと彼はそこの住人で、彼のおかげでスムーズに目的地に向かうことができたそうです。

その後はロサンジェルスのクレッグに話を聞きます。ライラの一番の親友だった彼がとにかく彼女に学んだのは、生命の永遠性への絶対揺るがない確信。いつもスピリットにピタッと心の照準を合わせていて、何があろうと、すべてのプロセスが救いと癒しのためにあると、完全に信頼しきってた。それがあまりに徹底してるので、心の中に、死や病へのおそれなどがほんのわずかでも入りこむ余地は、まったくなかったそうです。

ライラのこの確信と信頼のパワーはすさまじくて、周りにいる人も、同じ境地へとぐいぐい引きこんでいく力を持っていたのだそう。クレッグはそれまで、コースの考え方やスピリットに対して、知的には理解していても、体験的にはまだ留保していて、疑いをもってたところがあったそうです。でもライラと接して、彼女の確信のパワーに触れて、疑いも完全に晴れていったといいます。例えば今朝起きた時も、胸部に痛みを感じたけれど、すぐにライラのことを思い、彼女の存在を心に招き、感じ、苦痛は、今、この瞬間には存在し得ない、それを知覚した自分はエラーをおかしているだけだと思い直したのだと語ります。

するとカリコが口を挟んで、ライラは肝臓ガンという特に痛みのひどい病気を患っていたのに、いつもスピリット、いつも今、この瞬間に心をピタッと合わせていたので、ほとんど、痛みを感じなかったという話をします。苦痛そのものは本当は存在せず、未来の苦痛への恐れと、過去の恐れに満ちた苦痛の記憶があるのみ。それを、私たちは痛みとして知覚しているだけ。つまり、今、この瞬間のみを感じる垂直的な意識状態に痛みは存在しないことを、彼女もライラに教わったと言います。

形としてのライラを失って、動揺しなかったかとカリコがクレッグに質問すると、もしかしたらそんな誘惑も感じたかもしれない。でも、形を超えたスピリットにあれほど信頼を寄せていた人の傍で、まだ形を気にするなんて、全くできなかったよ、とのこと。ライラの死骸を見ても、遺灰を手にしても、それが彼女たという連想は全くわかなかった。彼女の存在をいたるところに感じられたし、それは無条件の愛だった。学んだことはとても深いけれど、軽やかな喜びに満ちていて、マイキと、ライラのアパートを片付けたあと、ピザパーティをして楽しんでたほどだよ、とのこと。

マイキも、ライラのスピリットへの完全な信頼には甚大な影響を受けたし、カリコもそうだと言います。

カリコはライラとネットで繋がっていただけで、生身で会ったことはなく、一時間半以上スカイプで話したりしただけですが、同じガン(彼女は子宮ガン)を患う身として、励まされることも多かったせいか、ライラほど親しい友達、先生はいなかったと言います。

ライラの死後、彼女の存在をカリコはいたるところで感じ、コースの学習をするときにも、彼女を心に招いてやっているそうです。そんなふうにしてテキストを読んでいると、今日のテーマにぴったりの一節を見つけたとシェアしてくれます。それはレッスン132の中の言葉です。世界は幻想で、私たちの思いこみだけに支えられて存在していると書かれた後、次のように続きます。

病人は、あなたが病気についての思いをすべて手放したとき癒され、死者は、あなたが今までに抱いたことがある死についての思いを全て、命についての思いに取り替えたとき、蘇ります。

この話のビデオはここで見れます

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