今週末と来週末に予定している、瞑想会をきっかけに、また、いろんな方との出会いがあり、またメールやメッセージのやり取りが始まりました。ありがたいことです！
その中で、非二元をやっていても、温泉に行きたいとか、美味しいものを食べたいとか、誰かに会いたいといった気持ちは湧くのか？ と質問してくださる方がいらっしゃったんですね。シンプルだけど、とても根本的な質問だと思います。そういうわけで、その答えとして書いた文章、ここでもシェアさせていただきたくなりました。
私自身の体験から言うと、人生を楽しむ気持ちは変わらない。それどころか、ますます楽しめるようになってきたって思ってます。
今、感じられる欠如感（何となく足らない感じ、退屈だから・・・）を、「未来」（たとえ次の瞬間でも、一応未来に入れますね）に満たしたいという思いから動くことがなくなるだけです。
なぜかというと、「今」すでにここにあるものを、楽しむのに忙しすぎるからです（笑）。人の微笑みとか、ちょっとしたやさしさとか、野辺の花とか、小さなこと、あたりまえのことに、心底、感動するようになってきましたね。
幸せになったというより、ちょっとしたことで、感動したり、感謝の念にうたれたりして、幸せを感じることが多くなった。幸せになる力が増した・・・と言った方が正確かもしれません。
その結果として、「今」、ここにないものを求める気持ちがだんだん薄らいできたわけです。だから、特に用事やインスピレーションもないのに、お出かけしたいとか、そういう気持ち、なくなりますね。ちなみに、私、とても素敵な温泉から、車で５分、歩いて２０分くらいのところに住んでいるのですが、年に２〜３回行くくらいかしら？ お友達が来た時とか、何となくインスピレーションがあって、露天風呂で月光浴したくなったときとか、腰痛をどうにかしたい・・・と思うときくらいですね（笑）。
でもそれは禁欲や克己の結果というよりも、「今、ここ」にある恵みを享受するのにいそがしすぎるせい。それで、自然にそちらに気持ちが回らなくなってきた感じです。
未来のことも、過去のことも忘れて、今、ここにあるものを、１００%、楽しむ感じです。欠如を満たすように楽しむのではなく、感謝したり、お祝いをするために楽しむ感じです。
＊
実際のところを言えば、癒しのプロセス、アイデンティティのお引っ越しのプロセスの中で、いろんな思い、感情、欲望など、ますます自由に、大胆に、そして鮮明に、浮上するようになるかもしれません。
というのも、私が純粋な気づきやスピリットと呼んでいるものは、そうした心の活動が、その中に、ありのままに現れるのをゆるす空間、媒質みたいなものだからです。この空間、媒質そのものに自覚的になることができればできるほど、そこを通過していく思いも、薄めず、抑圧せず、ありのままに感じられるようになります。
ただ、その際、肝心だと思うのは、「私はここで感じられる思いや感情や欲望ではない。それらが、その中に現れては消えていく透明で空っぽな空間、媒質なんだ」と自覚することです。
思い、つまり思考や感情、欲望は、一次的なもので、現れては消えたり、いつも変化、変転を続けながら、ただ、通り過ぎて行きます。それを否定する必要は全然ないし、ありのままにかくまってあげていいし、味わったり楽しんだりしてあげていいと思うのですが、自分はあくまで、かくまう方の立場にあることは、はっきりさせて、そこからぶれないでいる・・・そんな感じです。
現れては消え、いつも変化している思いや感情や欲望そのものを、「自分」だと思ったり、そこに自分の幸せがかかってる！と思うと、せわしないし、苦しいし、本当の意味で、それらを楽しむこともできないと思ってます。
その手の執着を一切やめて、感じやすさそのものであるこの空間となって、今、ここにあるものだけを、ただ、ありがたく１００%受け取り、思い切り楽しむ。でも、次の瞬間もそれがあるとは、一切期待しない。一期一会ですね！
そんな感じでいれば、どんな体験も、その真っ最中に、それをスピリチュアルな道に変容させられます。ルパートさんの言葉を使えば、タントラの道になるのですね。
この記事 http://kusanone-bunka.com/spiritual/1617/ 参考になるかもしれません。
ルパートさんのビデオで言えば、これhttps://www.youtube.com/watch?v=ZbggLo3azqAかな？このビデオについては、去年瞑想会しました。ご興味ある方は、ビデオ、シェアすることできます！