イベント

ナウトピアへ・・・見たい世界のクオリティの実現から始める社会運動

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3月20日(日)17時30分〜19時30分
ナチュラル&ピースSHOP + オーガニックベジCAFÉ ふろむあーす&カフェオハナ
東京都世田谷区三軒茶屋1-32-6246
Tel/Fax:(03) 5433-8787

サンフランシスコを中心としたベイエリアは、60年代カウンターカルチャー、ヒッピーなどの発祥地だけあり、いまも、直接の行動によるパフォーマンス的な社会運動がさかんだ。「ナウトピア」とは、60年代から脈々と続くこの伝統を、クリス・カールソンがまとめた言葉で、「今、ここでユートピアを実現する」という意味です。私たちは、自分の望む世界は、何か外的な条件が満たされなければ実現しないと考えがち。「お金と時間があれば、やりたいことをやれるのに・・・」とか、「戦争が止められれば、脱原発できれば・・・安心して暮らせるのに」、というふうに。そうした条件をクリアするのはハードル高く見えるし、まだまだ先の話に見えるので、いつもと同じ生活を続けてる。

でも、その先に、自分はそもそもどんな夢を見ているのか、その世界で思い描いている生活の質、クオリティならば、今、ここで先取りして味わえますよね。それは私たちの幸福のイメージそのものなので、いくらでも浸れるし、それを、さまざまなかたちの行動で表現して、まわりの人と分かち合えれば、それ自体、パワフルな社会運動になる。ベトナム反戦運動が過熱化して、アグレッシブな平和運動になりかねなかったときに、フラワーチルドレンたちが道行く人に花を配るアクションをはじめたのはそのいい例。未来の世界から現れた使者のようにふるまったわけです。自分の見たい未来の生活のクオリティは、こんなふうに、ストリートに解き放つほか、日常生活の送り方や、仕事の仕方に、着々と落とし込むこともできます。

旧い世界と新しい世界の勢力が闘うというよりも、新しい世界は、旧い世界の只中で、まるで蛹の中の蝶のように、独立した身体を育てている最中というイメージだ。蝶が蛹の殻を破って飛び立つのに必要なのは、自分の身体を十分大きく育てることと、殻との癒着、つまり依存状態を断ち切ることだろう。たとえば、電力会社の独占支配の只中で、オフグリットの自然エネルギーシステムを作ったり、グローバリズムの只中で、そこからできる限り独立した、地産地消的な地域の経済圏をつくっていくというふうに。そうした革命のイメージとして、ガンジーのチャルカ運動など、参考になりそう。

このトークではそんなナウトピアンたちの紹介を皮切りに、これからの私たちの社会に必要な変化を仕掛ける生き方や運動のあり方について、みなさんと一緒に考えることができればと思っています

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