自分の境界が、皮膚のところにあるとはとても思えない人。
身体よりひとまわり大きな膨らんだ風船のようなものだとか
部屋中、あるいはもっと大きく広がる雲のように感じる人は、結構、いるみたい。
私はこれまで何人かの人に、「自分の境界って、皮膚のところまでだって感じてる?」
ってたずねたことがありますが、首を横に振った人の方が、ずっと多かったです。
でも、だからといって、皮膚の境界を超えて感じられる膨らんだ身体の方ばかりをいつもいつも感じて、
皮膚に囲まれた小さな身体よりも、ずっとリアルなものに感じるようになった人、
「これこそ私!」と思ってる人は少ない様子。
残念なことだと思います。
だって、こんなに健康のためにいいことはないと思うし、
大変な解放感をもたらしてくれるから。
体調に問題がある人はとくに、
皮膚の境界を超えて感じられるこの大きな身体の方を
なるだけいつも意識するようにして、
こっちこそ本当の自分だと感じるようにするのがおすすめです。
するとだんだん、苦痛がやわらいできます。
この大きな身体は痛みも病気も知らず、完全無欠で、永遠のものですから。
大きな「身体」と呼んで来ましたが、
そして実際、そのようにも感じられますが、
これって、たましいと同調するマインドのことなのですね。
皮膚に囲まれた小さな身体は、
このマインドが見る世界という夢の一部。
だから、こちらの大きな身体をいつも習慣にしていると、次第に、
皮膚の境界の中の小さな身体が、
リアルなものとして感じられなくなってきます。
もちろん私、自分の身体がここにあるのは分かってるし、
それを忘れると、いたるところに身体をぶつけて、痛い思いをするのも分かってる。
でも、なんとなく、これはもっと広大な私のほんの一部、
たとえば、手先につける手袋や、頭にちょこっとかぶった帽子みたいなものだって感じがあります。
私が食べ物についても身体についてもまったく無頓着な理由はここにあるのですが、この感覚の中にいると、逆に、病気しなくなるし、病気してもあまり焦ったり、悩まされなくなります。この身体を自分だって思っていないからです。
病気の症状が出ている時ほど、大きな身体の方を、ふわっとリラックスしながら意識して、
皮膚の境界の中の小さな身体をリアルなものにしないように心がけ、
心配しないようにしてます。
心配すると、小さな身体をリアルにしてしまいますから。
安心してリラックスすると、大きな身体の方がリアルになり、痛みや症状も消えていきます。
今の私にとっては、食べ物を気にしたり、薬をとったり、何か特定の治療や健康法をする方が、
小さな身体をリアルなものにして、そちら側にばかり意識が傾くので、逆に身体の具合が悪くなるほどです。
ただ、この感覚に到達するまで私自身何年もかかったし、
とにかく安心できて、効くのであれば、何でも行われるのがいいと思います(その安心感が治すわけですから)。
そうしながら、少しずつ大きな身体が自分の身体だって普段から感じられる習慣をつけていくと、いいと思います。
痛みや不快感が耐えられない時には、「今この瞬間」だけ感じるようにするのも、症状を和らげるのに役立ちます。
今、この瞬間には、大きな身体しか存在しませんから!
祈りを捧げるのも、「今この瞬間」に唯一存在する大きな身体に沈み込むいい方法だと思います。
以上の話を、今、病気の症状に悩んでいる人にしたところ、次のような返事をいただきました。
お返事❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤
昨夜、あまりに手の甲の脱皮がすごくて痒くて、苦しみの浄化の祈りをしたら、ゆっくりと眠れました。
小さな身体をリアルとしないのはなかなか鍛錬必要。
意識していきます。
小さな身体素直過ぎて反応が何をしても早いのも、私の生かせる強みなのかなーと思っているから、余計に症状でますよね。
それに対する私の返事❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤
小さな身体の敏感さが強みになることは、実際にあるかもしれません。
それは、大きな身体の方が、小さな身体の特質(敏感さなど含め)を表現媒体として、あるいは道具として利用しはじめるとき、起こることです。
その時の小さな身体はたとえば、文章を書くときの鉛筆みたいなもの。
文章のアイデアは、鉛筆の中にはありませんよね。心にある。そんな感じで、もっと広大なマインドが、小さな身体を使う感じです。普段からいつも、皮膚に囲まれた身体をそちらに開いて、ゆだね、捧げている感じでいると、いいと思います。
さっきからお話ししてる、大きな身体の方を自分だと感じ続けるということを、別の言葉でいえば、そうなると思います。
大変な解放感があるし、実際、健やかになっていきます。