非二元のエッセンス

ゆるしのチェーン・リアクションはどんどん続く 

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最近、私のもと学習会のメンバーだった方(以下Hさんと略)から、ちょっと感動的な近況シェアのお手紙をいただきました。

彼女自身、これまで、拒食症やひきこもりや、生家のご家族との関係性のトラブルといったご自身の問題を、
長年にわたる根気強いゆるしの実践の積み重ねで、もつれた糸を解くように解消されてこられたのですが、
それにつられて、旦那様も(彼自身はコース学習者でもないし、彼女は彼を癒そうとして、何か特別なことをしたりは一切しないのに)
ひとりでに、どんどん、大変貌を遂げられることになります。

それが、前回、ちょうど読書会でやった奇跡の原理24(翻訳もされてる青い本、CEO版では、25)の
奇跡は互いに連結するゆるしの連鎖の一部をなし、そのれ完結した時には贖罪となる。贖罪は、常時、時間の全次元で作動している。

のぴったりの実例なんですね。

この奇跡の原理を扱った読書会の直後に、彼女から久しぶりに、こんなシェアをいただいたのも、偶然じゃないな・・・・
そう思って、彼女の許可も得て、ここで、みなさんに、シェアさせていただくことにしました。

彼女のゆるしの「連鎖」に連結する、チェーンリアクションの一貫として、
彼女の旦那様にも、ゆるしの「連鎖」がすでに、1年前頃から始まっていました。

その様子は、今からちょうど1年前にあたる、去年の11月の定例会で、彼女自身お話ししてくれてます。
その定例会にたまたま居合わせていた人は、覚えていらっしゃると思います。

参加されていない方のために、彼女自身に、その話、再現してもらいました。以下がその話です。ほとんど、彼女に書いてもらった通りに、引用させてください。

****Hさんの話****

これまでの経緯…
主人は40年前に父親に勘当され、家族や親族全員と会ってはいけないことになり、とても孤独感を感じたそうです。

ずっと家に帰りたい、家族に会いたいと思いながら、
何度も家の近くまで行って、窓が空いてるのを遠くから見たり、玄関の前まで行っても、「きっと自分のことを受け入れてもらえないだろう」と思ってしまい、扉が開けれなかったそうです。

それでも、大好きだった祖母様のお墓参りには毎年こっそり通い続けていました。

10年ほど前のこと、いつもと同じように祖母様のお墓に行くと、
その墓石にご両親の名前が彫られていました。同じ年に亡くなられていました。
両親の最後も会えなかったこと、何も親孝行できなかったことが、主人はさらに後悔や罪悪感を強く感じてしまったようでした。

そんなこともありながら、
去年の11月のある日、
「今日、お墓参り行ってくる」
と急に思いついて出かけていきました。

そして夜帰ってきて、
「今日、嬉しいことがあった」
と言いました。

聞くと、なんと40年間会ってなかった、彼のお姉さんからの手紙がお墓に置いてあったそう。

その手紙には、(短いのでそのまま掲載)
「○○へ、○○お姉ちゃんより
元気にしていますか?いつも気にかけていますよ。
お墓参りをありがとう。お花やお供え、お父さん、お母さんもとても喜んでいますよ。
いつも会いたがっていました。
身体に気をつけてね。
お母さんはとくに、とても会いたがっていました。
会いたい、会いたいと言っていました。
今はお空から見て、来てくれてさぞかし嬉しいと思います。」

主人は、手紙を読んでお墓の前で大泣きしたそうです。
泣きながら走って、お墓のお線香を売っているお婆ちゃんのところに行って、「紙とペンを貸してください」と頼んで、泣きながらお墓の前でお返事を書いたそうです。

「姉貴もいろいろ言いたいことがあったはずなのに、自分を咎めるようなことなど、一言も書いてなかった。」
と泣いて私に話してくれました。
主人も心のつっかえが取れたと言っていました。

そこから主人とお姉さんとのお墓の文通がはじまりました。

毎月、新幹線に乗って、お墓に手紙を置きに行きました。

側で見ていた私は、まどろっこしくて、でも甘くて…江戸時代の恋物語でも見ている気持ちでした。。

(主人は連絡先を手紙に毎回書いていたのですが、そこに連絡はなく、その後の手紙のやり取りでわかったのは、お姉さんは、なかなかメールアドレスが登録できなかったのと、誰が通るかわからないお墓だから、自分の個人情報は書きたくなかったそう)

****私のコメント****

1年前の定例会で彼女がシェアしてくれたのは、だいたいこのあたりまでですね。以下は、私も、先日聞いたばかりのお話です。

****Hさんの話の続き****

しばらくお墓の文通していましたが、ついにお姉さんとメールができるようになり、お墓に通わなくてよくなりました。

主人は、その後メールじゃなくて電話したいと伝えたところ、電話を避けられてしまいました。
何でかな?本当はあまり関わりたくないのかな?と主人の中で不安がわき出てきました。

お姉さんの情報が少な過ぎて、つかめないまま、主人はだんだんあきらめモードになってしまい「会いたいと思ってたけど、姉貴もいろいろ事情があるかもしれないし、それならそれでもういいわ…」など言い出し、しばらくやり取りも途絶えていました。

ある日、お姉さんの話になって
「あれから向こうからメールもないし、電話も避けられてるし、ちょっとでいいから電話で声を聞きたいだけなのになんでかわからん、何かよっぽど家の事情でもあるのか、もしかして病んでるのか」
と、主人は、お姉さんについていろんな憶測をしていました。

そこで私が、
「あなたの方では、ただお姉さんの声が聞きたいだけなのに、電話ができないことで感じてる、その心配な気持ちを、彼女にそのまま伝えてみたらどうかな?」とすすめてみたら、

彼の方でもすぐ彼女にメールを送ると、その日中にお返事がきて、なぜ彼女が電話を避けていたのか、その本当の理由がわかりました。

お姉さんは電話をしてしまったら、話したいけどちょっとでは終わらなくなるから、話をするなら、直接会って話したいと思ってたみたいでした。
お姉さんは今、ご病気もかかえていたみたいで、長電話も直接会うのも夏は特に体調に自信がなかったそうでした。

そこから、また二人のやり取りは復活して、夏の暑さも和らぎ、涼しくなってようやく再会に向けての話ができるようになりました。

40年ぶりの再会です。主人は嬉しい反面、だんだん再会の日が近づくにつれ、心が揺れて、得体の知れない不安感や不快感を毎日感じるようになっていきました。
こんな感覚ははじめてだと言っていました。

でも、それがあってやっと心の奥の扉がオープンしたような(せざるを得なくなった)、無防備なところに触れた感じになりました。

これまでのように、自分の考えではなく、感じていることを、私に正直に伝えてくるようになりました。
私には、ただ共にいることしかできませんでしたが、
これまでのように、いろんなことをごまかさなくてよくなった主人を見て、なんだか嬉しいようなホッとした気持ちもありました。

今思うと、表面的にグラグラしてても、全く関係ないところで、着々と愛に飛び込む準備していたような、
彼にとっては大事な時間だったと感じています。

再会当日、最初はお互い言葉にならなかったそうです。
その後、ふたりでたくさん泣いて笑って、ゆっくりお話できたみたいです。

お姉さんがご両親を看取ったそうで、お姉さんから、
「お母さんの最後の言葉は、あなた(主人)の名前だった」
と教えてもらい、
いろんな気持ちが溢れて、その日もたくさん泣いた主人でした。
帰って泣きながら話してくれる主人を通して、愛と癒しが流れてきて、私も一緒に泣きました。

今、主人はあたたかいつながりの感覚を取り戻せた感じです。
それまで続いてた胸のざわつきもなくなり、よく眠れるようになったそうです。
まさに40年分の塗り絵が光の塗り絵になったみたいです。
今日は、両親と話をする夢を見たと言ってました。

同時に他のところでも癒しが起きてるのか、最近、主人は押し入れの中を確認しなくなりました!
もうそこは気にならなくなったそうです。
強迫性の症状は完全に無くなったわけではないですが、確認することが確実に減っています。
(彼女のご主人は、強迫神経症で、家を空けて戻ってきた後、押し入れの中を開けて、だれも、そこに隠れているか、確認せずにはいられない癖があったそうです。 堀田)

振り返ると、去年の11月にお墓でお姉さんからの手紙を受け取って、ちょうど一年でした。
主人と一緒に私も癒され、私も、いま、ホッとしてます。

学習会で主人の癒しのストーリーを聞いていただいてたので、真紀子さんに報告したいと思いメッセージさせていただきました。

****私のコメント****

以上が彼女のお話です。

彼女のゆるしが、ご主人の一連のゆるしの引き金を引いて、チェーンリアクションを引き起こしていた様子が、見て撮れます。

そんなところ、奇跡の原理24(青の本は25)の絶好の例ですねというと、彼女から次のような言葉、いただきました。

この原理の後半部、「贖罪は、常に、時間のあらゆる次元において働く」というところも、当てはまってたんですね!

****Hさんからのメッセージ****

奇跡の原理25、本を引っ張りだして改めて読んでみました。
時間のストーリーでみると、主人にとって40年ですが、その間も本当はゆるされてたし、ずっと根底の愛でつながってたのを私も感じさせられました。

実際、別れ際に主人がお姉さんに、
「自分は親に何もしてあげれてなかったから、嬉しい反面、申し訳ない気持ちもいっぱいある」
と伝えたところ、

お姉さんは彼の手を握って
「あなたがそう思ってても、とにかく、あなたが元気で幸せでいることが供養になるから、今のあなたが、幸せでいなさい」
と言ってくれたそうです。

どう思っててもいいし、今までどうだったかも関係なく、”
今幸せで在れ”って、いう言葉、
まるごとの愛だなと感じました。

****私のコメント*****

そうですね。
現在のゆるしが、過去にも作用して、記憶も書き換えられて、
昔からずっと、ただ愛しかなかったって感じられてきますよね。

同時に、未来の出来事も変わってきます(同じ信念をかかえたままだったら、多分こう言う道筋を辿ってたんだろうな・・・というところから逸れると言う意味で)。

それがたぶん、奇跡の原理24(青い本では25)で言われてる「時間の全ての次元で働く」ってことだと思います。

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