非二元のエッセンス

抵抗がどんなに出てきても、OKとありのままに見れるところに、実は出口がある!

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前回の「悪人正機説に納得! 原因と結果を混同しない!」という記事を、
Facebookでもシェアさせていただいたところ、次のようなコメントをくださった方がいました。

そして、いかに真の原因に還り認識し直すことへの抵抗を、ありのままにみてゆくことに観察の本質があると、最近つくづく思います

とても大切な、ありがたいコメントでした(この場をかりて、ありがとうございます!)

というのも、あのような記事を読むと、普通、抵抗が出てきますし、

抵抗していいる自分はまだまだだ、
この抵抗を克服しなければ・・・

といった、心の動きを感じる人、いらっしゃるかもしれないからです。

でも、そうするとエゴの磁場に入ってしまいますし、
線の時間の中に救いを求めることになってしまいます。
ルパートさんのたとえをかりれば、映画のストーリー内にスクリーンを探す人になってしまうというわけです。

これを止めるには、本当に、
抵抗そのものを、ありのままにみてゆく

に尽きるわけです。

というわけで、今、読んでくださっている方に、
真の原因に還ることへの、抵抗が出てきている方がいらしたら、

それこそ抵抗せずに、ゆるし、うけいれ、やさしく見てあげていてください。
純粋な気づきはいつもそうしているからです。

逆に言えば、そうすることで、純粋な気づきに合流できます。

私たちが純粋な気づきにサレンダーするように見えますが、
実は純粋な気づきの方が、わたしたちにまず、サレンダーしているんですよ。
やさしさを競い合うように、合流していく感じです。

つまり、たとえどんなに抵抗しようと不安がでてこようと、
どこまでもOKというか、
「どこまでもOK!」
と思えるところに、
実は、出口があるのですね。

抵抗に抵抗しないってこと
受け入れることに遅すぎることはないってことです。

同じブログ記事の中で、

「今、ここ」には、何も持っていけない。
そこに行く準備もできなければ、その後の効果を何かあてにして、そこに行くこともできない・・・
という話にも、抵抗やおそれを感じられた方、いらっしゃったみたいですね。

そういうわけで、「シャンバラ伝説」について書いたところ、ちょっと加筆することにしました。

山に迷い込んだ狩人が、そこで出会った老人の導きで、岩間の穴をのぞくと、そこに美しい理想郷が見えます。老人に、今だとこの中へ入れると言われるのですが、狩人は尻込みして、それには、準備が必要だ。必要なものを取り、愛する人たちを連れて来るためにまずは家に戻ろうとします。でも、そうやって準備を整え、もう一度同じ場所に来ても、もう岩間の穴は閉じています。狩人は、シャンバラが見えた瞬間に、何もかも捨てて飛び込む必要があったわけです。

わたしたちの本性、純粋な気づきからの便りが少しでも感じられたその瞬間、「映画のストーリー」をコントロールしようといった思惑を全て捨てて、真っ裸で、その中へと飛びこむ思い切りの良さ、覚悟が問われていたわけです!

というところまでは同じなのですが、その後に、次のように加筆しています。

ではもし、シャンバラ伝説の狩人にそれができていたら、何が起こっていたでししょう? 思考実験のようになりますが、私の考えをシェアさせていただくと、
そこには狩人の家もあり、家族もいる。彼がその日、家を出てきた時と全く同じ状態。いつも変わらぬ彼の日常がそこにある。ただ、今はすべてが美しく、ありがたく、幸福に輝いて見えて、このままで完璧なんだってことが、わかる・・・
というものです。実際、わたしたちの本性の中に身を浸すことができたら、すべてそう見えてくるからです。

つまり、失われるものは、何もないのですよ!

ただ、「今、ここ」にあることを選んでも
失われることはなにもない。

それを本当に実感するには、「今、ここ」の宝を感受する感受性を高める必要もあるかもしれませんね。「今、ここ」リテラシーみたいな(笑)。

これまで、何十年も「いつか、どこか」の未来に望みを託し、「今、ここ」だけは避けるようにして生きてきたわけですから。ちょっとやそっとでは、この条件付け、とれませんものね。
スピリチュアルな道を進むにつれて、「いつか、どこか」がだんだん空っぽに感じられてきた時に、「今、ここ」リテラシーがついてないと、虚無の中に投げ出されるような感じがする期間が長びくかもしれません。

といっても、とても単純なワークで十分です。今、禅をはじめとした東洋の思想・文化を深く吸収した上で、インプロビゼーションのスキルを50年以上、スタンフォード大学で教えてこられたという、パトリシア・ライアン・マドソンという人の書いた本を読んでいます(『スタンフォード・インプロバイザー』)。インプロビゼーションって、まさに、準備しないで、その一瞬に飛びこむことですものね。彼女の専門は演劇ですが、そのクラスの卒業生は、社会の様々な分野で活躍するのに、そこでつけたスキルが大いに役に立ってると言ってるそうです。

茶道で、お茶会中は、茶室内にあるものしか、話題にしてはならないというルールがありますよね。「今、ここ」に注意を集中させるための、シンプルですが、有効なワークです。パトリシアさんはそれを応用させて、次のようなワークをすすめています。

たとえば、自宅や職場など、毎日いる場所で、いつもと同じ習慣的なことをしている時、必ず一つ、何かこれまで気づかなかった、新しいことに気づく習慣をつける。

これもとてもシンプルですが、効果的です。毎日が楽しくなります。

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