非二元のエッセンス

誰かの元を去る前に、試してほしいこと〜人間関係の投影を晴らす方法 簡略バージョン

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今日は、人間関係の投影を晴らす方法についてお話ししましょう。

これは本当に大きなテーマで、あなたの今の状況によって効く方法もさまざまだと思います。私自身もこれまでいろんな方法、ご紹介してきました。以下のバージョンはそれを、エッセンスのエッセンスまで煮詰めた簡略バージョンです。ご参考までに。

やはり二つあります。1つ目は、その人との間は問題多い(投影の掃き溜めになりやすい)のだけど、とりあえず今は平穏なときにいい方法。一瞬、純粋な気づきの中に浸されてる自分を感じるワークです。

それは、この間ご紹介したのと同じ、一瞬瞑想です。ただ、誰かといる時にタイマーを鳴らしたりはできないので、適当な機会を捉えてやってください。たとえば、会う前や会った後。一緒にいる最中も、会話の合間とか・・・

すると前回もお話ししたように、
最初は純粋な気づきでいる瞬間が、その人間関係の中に、ポツポツ点在する感じでも、
続けるうちに、逆に純粋な気づきのうちに、この人との人間関係の全体が、すっぽり包まれてきます。その頃には、かなり投影も晴れているはず。
2つ目は、まさに、その人との問題まさに炸裂中、悪感情が次から次へと湧いてきている時におすすめの方法です。

実際、1つ目の方法を続けていると、一時的にですが、そういう時、逆に多くなるかもしれません! 箒で一生懸命、掃き掃除するほど、一箇所にまとめられたゴミの量、増していくのとちょうど同じように。それで、「逆に悪化してるじゃない!」と思われることもあるかもしれません。

でもそれは、1つ目の方法の一瞬瞑想の力で、奥に隠れていた投影まで行き場を失って、表に浮上し始めたから。お掃除に例えれば、表面だけ、さっさっと履いて済ますのをやめて、家具の下や裏も見てみたら、びっくりするほど、そこに埃が溜まっていて唖然とするのに似ています。そんな時、現れた隠れたゴミの量に圧倒されて、「大変だからお掃除やめよう」という誘惑も湧くかもしれませんが、そんなことをすると、ますます大変なことになりますね(笑)。

ではどうするか。前置きはこれくらいにして、本題に入りましょう。

すでにあれこれ、悪感情が出てきている時に使える2つ目の方法で、私がいつもおすすめしているのは、以下の4ステップを踏むやり方です。

1、今、自分が感じている感情だけにフォーカスする。

そのためには、まずはドラマの進行を一時停止する必要、ありますね。人や状況のせいにするのをとりあえず、ストップ。「これは、相手の問題だ!」ってどんなに思えるときも、とりあえず、それは脇に置いておいて、今、自分が感じてことだけにフォーカスしてください。

2、この感情の前提になっている「期待」を取り出す。

悪感情には必ず、「期待が裏切られたことに対する幻滅」が含まれています。「では、私は何を期待してたのかな?」って自問自答してみてください。

裏切られた「期待」がどんなものだったのか、取り出しにくい時は、
「相手がどうしてくれれば、今、私はこんなに不機嫌にならず、ハッピーになれたかな?」と、自分が望んでいる理想の状況について考えてもいいと思います。

それが、まさに、あなたが「期待」していたことです! 

たとえば、相手がいつも私のことを気遣ってくれて、やさしくて、いつも笑顔をたたえているとか、相手が子供だったら、お利口さんで、誰とも仲良くしてとか・・・自分が暗黙のうちに、「期待」してた理想状況を一つ一つあげると、それがあまりに高かったり、テレビに出てくる理想の家族像のように紋切り型だったり、子供っぽかったりするのに、びっくりして、笑ってしまうかもしれません。笑いが込み上げてきた時点で、癒しははじまってます。

3、「期待」の奥にひそんでいる「欠如感」をしっかりと感じる!

相手に「こうであってほしい!」と願う期待の奥には、そうしてくれないと、満たされない、「欠如感」が、隠れているはずです。

たとえば、「自分がその人に愛され、人生に愛されてるっていう、確証が欲しい!」、その確証を求めて、相手に期待通りに振る舞ってもらおうとしていたのかもしれません。

ということは、「愛されていない!」「愛が足らない!」という渇望感が奥にあるはずです。このやけつくような渇望、足らない感じを、貪るように、あますことなく、感じつくしてください。

それが身体のどこか、胸やお腹のひりひりするような痛み、あるいは、かすかな疼きや圧迫として感じられるかもしれません。そしたら、そこにフォーカスしてください。

フォーカスといっても、それがありのままであることをゆるし、慈しむような、やさしいフォーカスです。ただただ、なぞる感じ、「あるね、いていいよ〜」という感じです。

「これを除去しよう」とか、「癒すぞ」と意気込むと、プロセスをエゴに乗っ取られてしまい、うまくいきません。

4、欠如感を純粋な気づきに浸す

このやけつくような渇望、身体感覚を感じながらも、それがありのままであることを無条件にゆるし、慈しみ、愛せた時点で、二つのことに気づくかもしれません。

一つ目は、あなたの意識が、この感じられるものから、それをやさしく包み込むようにして、感じる側に、ネガポジ反転して移っていること。

二つ目は、すべてがありのままであることをゆるしながら、ありのままに感じている純粋な感じやすさ、気づき、このやさしい広がりとしてのあなたは、まだかすかに感じられるこの渇望的な身体感覚を、隅々まで優しく包み込み、浸してるということです。

まだ、そこになにかあるな・・・って感じられるけれど、氷を水の中に浸しているようなものなので、溶けていくのは、時間の問題だろうな・・・そう思いながら、のんびり構えていてください。

ここまできたところで、一瞬瞑想をしたときと、同じ地点にあなたはいます。純粋な気づきと合流できたからです。

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