詩 

過去の手垢に染まらない スピリットの息吹

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やろうと思えば、何でもできると思うのだけど、
過去の手垢にそまったものは、受け付けられなくなってきました。

インスピレーションの無垢で新しい息吹を感じるもの以外には、
よろこびがちっとも感じられないのですね。

そんな気分で書いた詩?3つ

 

スピリットさん

名前や個性、国籍や性別、主義主張、好き嫌い、生い立ちや経歴もみ~んな忘れて

今現に、考えたり感じてることすら

する~っと抜けた子供。

何にも触れない

純粋で無垢で、

過去のことなんて夢にも知らない

新しさ

だからこそ

それに触れるすべてのものが

自由になり

弾けるような嬉々としたよろこびに満たされ

よみがえる

とっても逃げ足が速くて

私ののろまな思いや感情では

到底とらえられないけれど

その子のことを忘れないで

いつも一緒にいてーー

 

逃げ足速い子の置き土産

捉えようとすると、とっても逃げ足の速い子供だけど
そんなの一切、あきらめて、ただこの子がが私の中を駆け巡り
始まりの新しい香りを運んでくるままにまかせてると
心の中にだんだん空っぽの隙間が穿たれて
空洞みたいに少しずつ広がっていくのが感じられる

その空間は、空っぽになればなるほど充満していくよ
そこにいっぱいに広がってるものを、存分に味わって

そこに漂う春一番の芽の香りを運んでくるようなさわやかな風
子供の頃の一番、一番愛おしくうれしかったこと
あんまり有頂天になったせいで
中身が何だったのかはまったく忘れてしまったけれど
でもそのときは、それがすべてだった、胸踊る思い
夕暮れのせつないほどの静けさ、眠りの中で目覚める花のしたたるような静けさ
懐かしくて胸が締めつけられるほどなんだけど、何が懐かしいんだか、ちっともわからない

そんな気持ちがこのますます空っぽになっていく空間に満ちていくのを感じ始めたら
そこにすべてを招待してあげて
庭木の枝でさえずる鳥の声、近づいては通り過ぎていく車の音、朝のひんやりとした空気、
そして呼吸・・・・
愛しい人、苦手な人、可愛さ余って憎さ百倍の人、一期一会の出会いをした無数の人、多分もう会うことはない・・・そして、亡くなった人、動物たち、昔飼っていて、今は亡きペットたち・・・
思いつく限りあらゆるものを、どんなにたくさん、そこに招待しても
この空間に足を踏み入れた瞬間
極上の温泉に浸かって、心身ゆるみきり、
みんな形を失い、光の中に、一つに溶けていく。

「愛してる、愛してる・・・」って言いながら。
だからどんなにここは充満すれば充満するほど空っぽで、ただただひとつながりの愛があるばかり。

だから、心のこの隙間には、全宇宙のすべてのものを招待しても全く大丈夫なんだ

この隙間を心に穿ってくれたあの子に礼を言わなきゃね

空洞が空に向かって大きく開き、一つの開かれた透明な器になるまで
どうぞ何度も遊びに来て、心の中に光や風が通る隙間をたくさん穿ってください。

 

幸せのためにできる一番いいこと

幸せになるためには、幸せを追いかけなきゃいけないって、みんな思いこんでいる。
でもね、本当は違うんだ。

幸せも、不幸せも、何でも、入れられる
大きな、開いた、器になることなんだよ

たとえ何が起ころうと
それが、世間で意味すること、
私の個人史のドラマの中で意味することについては、知らぬ顔。

生まれたばかりの子のような、そんな無邪気なまなざしで
なんでも、大喜びで迎え入れて

全てにイエスと言いながら、
それぞれの花が花咲くにまかせるーー
そんな器になることこそ、幸せの秘訣。

そのために器はどこまでも薄く、
どこまでも透明になるように磨いておくのが肝心だ。

だって、それがすでに何かの色に染まっていたら、
中にあるもの全てをその色に染めてしまうことになるから。

とんでもないことが起こったり、
どうしてもゆるせない人があらわれるたびに、

あえて、ありのままであることをゆるす。
その度に器は磨かれ、透明度を増していくだろう。

そうやって、本当のあなたである、器をどんどん磨くうちに、
どこを見ても、
抵抗感のある他者は見えず、
なつかしい、愛しい姿ばかりが見えるようになるだろう。
自分自身を見つめるたびに、輝きを増す
神のまなざしが、あなたの心に宿るようになったから。

そうして自分自身を見つめては
光を反射させる切断面を増やしては
内側から透けて輝く宝石のようになる。

研ぎ澄まされ、最高度のセンサーを秘めた器に。

すると、どんなささいなことにも自分自身との繋がりを感じて、
胸がキュンとせつなくなるほど美しさや
いくら見ても飽きないほどの驚異の念に打たれることになるだろう。

そうしてあなたは何にも持たずに全てを持つことになる。

だから、幸せを求めてあなたのまわりの人全てが外の世界へと探索にでかけても
あなたはただただ自分に立ち戻り、この器だけを磨き続ければいいのです。
自分がただ、全てをかくまう
ピカピカの澄んだ器になったって感じられてきたら、
そこで全てがそこで起こるにまかせてみよう。

鳥の声も、風が木の葉を揺らす音も
遠くを通り過ぎていく車の音も、
時計のチクタクいう音も
身体のかすかな痛みも
突然頭に浮かんだ、気がかりな思いも
いいことも、わるいことも、素敵なことも、とんでもないことも
無差別に
感じられる全てに、そのままでいいよ、そこにいていいよって言いながら

たっぷりのスペースを与え、
それぞれなりたいまま、花開きたいままに、しておこう。

触らず、関与せず、自由放任。
でも愛情深く、見守るんだ。

すると、全体が、一つの音楽を奏でてるように感じられてこないかい?

風や車や時計の音、鳥や虫の鳴き声、身体の痛み、気がかりな思い・・・そんなすべてが渾然一体となって、そこには、ひとつながりの妙なるバイブレーションが広がってる。

音楽のはじまりだ!
俗に音楽とよばれているものは、ここにある調和のエッセンスを、様々な形で伝える試みにすぎないんだ。

じゃあこの音楽の作曲者を訪ねてみようか。

なんでもウェルカムしながら、感じられるにまかせ、通り過ぎるにまかせ
ただ自由にそこにいて、息づけるスペースをふんだんに与え
愛情深く見守りながら、
全てを感じてる
先ほどの器だ。

あなたの中にいるこの作曲者を内から感じて、その度に湧き上がる始まりの無邪気なよろこびを感じて。

それがあなた。本当のあなた。

 

器からとびだす音楽とダンス

このあなた、はじまりのよろこびにたっぷりひたりながら、
そこにすっぽりつかったまま、そこから一歩も出ないようにして
今度は、身体をゆっくり動かしてみよう。ひらめくままに、思いのままに。
身体を揺すったり。
風や車や時計の音、鳥や虫の鳴き声、身体の痛み、気がかりな思い・・・そんなすべてが渾然一体となった、さっきのオーケストラの音楽が、今、あなたの動きになったよ。
この動きの中でワツィもその全てと渾然一体。
今身体を揺すってるのは風かしら?それとも鳥の声?
これがダンスの始まり。

「名無しの一つ」さんを探る、探索はこうして今日も続く。

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