奇跡のコース

愛について

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愛は、好きでたまらない誰か、何かに向かって放たれるものではない。
むしろ、好きでたまらない誰か、何かを、つかもうとする自分の手をゆるめて
いつでも手放せるようにしておくことから、始まるもの。

つかもうとする手をゆるめるとは、それがどうしても自分に必要な理由
コントロールしたい理由
所有していたい理由
私の求めるものを満たして欲しいという気持ちなどを、
自分の心から、どんどん、はずしていくこと。

それは必ずしもバイバイすることとは限らない。
私のつかもうとする手
ジャッジメントを下し、
自分の思惑の中へ、
標本の蝶々のように、
はりつけ、閉じこめようとする手をゆるめ、ほどいて

あなたが自由に羽ばたいて
本来のあなたの姿になる様子を
一歩退いて、見とどけれるようになること。
そしてただ、遠い愛を注げれるようになるってこと。

そうやってまた少し、手をゆるめるたびに
自分の中からなぐさめが湧いてくるのを、感じてください。
それが愛、本当の愛。

また一つ手放せば手放すほど、
このなぐさめの泉の水が心を満たし、
静かな喜びが、心を満たすようになる。

やがて、このなぐさめの泉を全開にして、
心をこればかりで満たすために
みーんな手放せるようになりたいって、思うときが来る。

なぜかって?
そうしない限り、本当の意味で生きている心地がしないから。
手放すごとに心を満たすなぐさめの泉
愛の中にしか、本当の生命はないって感じられるから。

最後に残るのは、
自分が知ってると信じてるすべてを手放す作業。

目の前にいるこの人が誰なのか、
私は誰なのか、
ここはどこなのか、
自分は今何をしようとしているのか、
私は何一つ知らない。

これまで、そんなことすべてわかっているかのように思い、振舞ってきたけれど、
その傲慢さを、今、すべて手放します。

どうぞ、教えてください。見せてくださいと祈りながら・・・

すると心の泉からあふれ出る愛が勢いよく流れ出て、
私というちっぽけな殻を粉々に砕いて
世界全体を浸していくのが、感じられてくる。

目の前の人も、
自分も、
ただ愛からできていて、
ここが天国でないとすれば、どこに天国があるだろう
って思えるようになる。

自分で言えることなど何一つないんだって思った時、
心の中に、あなたの声がはっきり聞こえるようになる。
愛そのものである、あなたの声が。

その声がいう通りに書いたものが、
この文章です。

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