奇跡のコース

なぜスピリットのガイダンスがいるのか?

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あらためて、そもそもなぜ、スピリットのガイダンスがいるのでしょうか?

私たちは、自分が本当に何を望んでるか、わかっていないからだと思います。わかっていないのに、わかってると思いこんで、その思いこみを通して、自分のやり方でしあわせになろうという根強い性向が私たちの中にある。それをコースでは「エゴ」と呼んでいるのかもしれません。

自分のやり方でしあわせになろうとして、道に迷い、疲れ果てては、

「私は何も知りません。わかりません。ここで本当に起こっていることを、見せてください」

と降参してつぶやく。すると、本当に、奇跡に囲まれて生きてるのに気づく。

日々その繰り返しですね。

たとえば、エゴが期待したような世間的な成功のシナリオはすべて破綻するか、代償が大きすぎて、自分の方から見限って逃げて来たけれど、それでも、今、ここ、北海道の田舎で、平穏無事にちゃんと暮らせている。それがどんなにありがたいめぐり合わせで可能になってるかに気づいて、思わず手を合わせるわけです。

もっと身近な例をあげれば、今、口にしてる白樺樹液。昨日から今朝にかけて、庭の白樺の樹につけた傷から滴ったばかりのもの。ここのところ水代わりのように飲ませてもらってる。巷で言われているような薬効や美容効果はほとんど感じられない。けれど、その恥じらうようなかすかな甘さの中で、いつも遠くから眺めてるだけの白樺の樹がぐっと近づいて、その気持ちが五感で感じられる心地がする。自然の中にめぐる生命の海の中に、自分が浮かんで、ああ、今日も生かしてもらってますってまた手を合わせたくなる。そのよろこびだけでもう十分って思えてきます。

コースを熱心に学んでいるけれど、そんなにいいことないよと思ってる人、いるかもしれません。

私の経験からすると、コースは、「いいこと」を起こすためというより、「いいこと」への感受性を高めるのに大いに役立ちました。

実際、奇跡はいつもそこにあるのに、私たち、気づかないだけなんですね。というのが、知覚からジャッジメント、決めつけをどんどん解除していった先に見えてくる世界のようです。お稽古事や見識を積むことで、たとえばアートなどの鑑識眼が育っていくのに似てる。

といってもそのための練習は、いたってシンプル。
自分が何を望んでるか、短絡的にわかった気になってるエゴが失望するたびに、

「私は何も知りません。わかりません。ここで本当に起こっていることを、見せてください」

とスピリットに祈りさえすればいいのです。この魔法の言葉とともに、いつもいつも、すでにそこにあるしあわせの深さ、あたりまえのゆたかさにどんどん目を見開かされていきます。

「あなたは赤子のようにならなければ、天国には入れない」というイエスの言葉は、そのままのことを意味するようです。

どこまで赤ちゃんのように、「何も知らない」状態になれるかの勝負なのですね。
その度合いにしたがって、スピリットに抱かれて、そのあふれるような愛の中で生きているか実感できます。

ガイダンスにしたがって生きるとは、この赤ちゃん状態にもう一歩近づくために巌(いわお)のように立ちふさがるエゴを解体するための突貫工事をするようなもの。

工事が進むにつれエゴの隙間にあふれ出るスピリットの愛の海は、ゆるぎない心の状態になって、何が起ころうと、24時間、私たちの心を平和の中に保ってくれます。

そこから少しでも逸れたら、ストレスや疲れ、とにかくしあわせ以外を感じはじめるので、すぐにわかります。そこからどうやって「海」へと戻り、すべるように流れる軌道に戻れるか。そのために今、何をする必要があるか。それもガイダンスとして感じられます。

スピリットと完全に一致すると、たぶんガイダンスはいらなくなるのでしょう。でもそこから誤差がある限り、また少しでも逸れる可能性がある限り、軌道にもどるためのガイドがいるというわけです。

『奇跡のコース』の本文テキスト30章1節「物事を決定するためのルール」はそのためのいい練習になります。毎日、朝、今日1日、どんな状態で過ごしたいかを決めて、それをスピリットと共有してから、始める。その心の状態から少しでも逸れたら、いつのまにか間違って、自分のやり方でしあわせになろうとするエゴの方について言っていたことを即座に、素直に認めて、スピリットに助けを頼む・・・ここに提案してある1日の過ごし方は、本当に、やるたびに新たな発見がある、すごいレッスンです。ガイダンスを聞く最高の練習にもなると思います。

ホーリースピリットは、私たちの良き思いを実現しようとして、奇跡をふりそそいでくれている。なのに、その思いは「このように」実現しなきゃダメだっていう私たちのエゴの決めつけ、勝手に決めた前提、ルール、基準だけが、それを見えなくしてるってことがよくわかります。

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